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ボーイズラブ | ノンジャンル | 月に叢雲、華に風。<全91話> シリーズ - 危険な恋人たち 1 | 羽邑崇

『月に叢雲、華に風。<全91話>』

危険な恋人たち 1

全7ページ
≪あらすじ≫
中華系富豪、王暁樂は、祖父の負債を回収すべく、旭を攫い、売り払う事を企んでいた。
だがその計画は、旭の伴侶とも呼ぶべき同居人、蒼太らによって阻まれる。
(※SWEET HOME 参照)

二度と自分らに手を出させないようにするには、暁樂を殺すしかないと考えていた蒼太だったが、その場に、使用前後の記憶を失う薬、「蜘蛛」があると知り、考えを変えた。
殺す代わりにその薬を暁樂へ投与、全てを忘れてくれる事を祈り、その場を後にする。
だがその帰り道、旭奪還の協力者、高山が気になる言葉を残す。

「余計な事かもしれないが、これで終わったと思わないほうがいい」

意味深な台詞にドキリとした。
高山は千里眼のようになんでも言い当てる所があり、その忠告は無視出来ない。

「なんや、もって回った言い方をすんやないで? 言いたい事があるンやったらハッキリ言いや?」
「王暁樂の件は、このままでは終わらないと思う、ただの勘だがな、だが俺の勘は滅多に外れない、気をつける事だな」

高山に言われるまでもない。
旭に害なす者は、誰であろうと叩き伏せる。
ただ出来れば、次は旭に気付かれないように動きたい。

旭は蒼太が過去に何人もの人間を殺した殺人者、殺し屋だったと知っているが、それは過去の事、もうそんな真似はしないと思っているだろう。
もちろん蒼太もそんなつもりはない。
しかし、必要とあればやる。
暁樂であろうと、誰であろうと、今度こそ始末する。
誰にも、この幸せは壊させない。

そう願い決意した蒼太は、ライブへ出演しなければならない旭を送るため、店を吟に任せて、一路、大阪へと向かって行った。

蒼太と旭の波乱万丈ラブストーリー。
今回は芸能編です。
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