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ボーイズラブ | 三角関係 | エデンを夢見て<全67話> シリーズ - Suite Garden 7 | 羽邑崇

『エデンを夢見て<全67話>』

Suite Garden 7

全8ページ
≪あらすじ≫
電話が繋がらないと気づいて十五分、旭の顔を見られなくなってから四日。
その時間が酷く長く感じた。
今、旭がどうしているのか、心配でしかたがない。

仕事を終えた蒼太は、真夜中の町を、旭の元へと走った。
そして案の定、旭は部屋の真ん中で意識を失っていた。

「あきらっ!」

抱き起こし、ようやく目を開けた旭に、蒼太は粥を作って渡した。
まずは腹を満たし、体と心を落ち着けなければと隣によりそう。
そして、ずっと気になっていた事を訊ねた。

「圭と、会ったんやないのか? なんと言われた?」
「なんにも……」
「会っとらんのか?」
「会いには行ったんだけど、話は出来なかったんだ、圭くん……俺と話したくないみたい」
「なんやそら」

あらためて問い返すと、旭は仕事場まで圭に会いに行った時の事を話し出した。

スタジオを訪れても圭は近寄って来なかった。
変わりに藤崎が来て、圭は今自分の家にいると告げられ、他にろくな会話もなく別れた。
それでもスタジオから去る事が出来ず、暫く遠くにいる圭を見ていた。
そして圭が自分の方をチラチラと見ながらも近づいて来ない事を不信に思いつつ、それでも仕方なく諦めて帰ろうとした時、セットの陰に隠れるようにして、藤崎に口づけるのを見た。

「なんやそれは、見間違いやないのか?」
「見間違いなんかじゃないよ、ちゃんと見えたもん……圭くん、声は聞こえなかったけど、藤崎くんと楽しそうに笑ってた」
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