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ボーイズラブ | ノンジャンル | 月に応じて華に添い。 シリーズ - バックファイア 12 | 羽邑崇

『月に応じて華に添い。』

バックファイア 12

全7ページ
≪あらすじ≫
「同じころ、あなたの母上、ゆきさんも、湯布院にいました、風祭さん」

その話で、それまでほとんど無表情だった蒼太の眉が、ほんの少し上がる。
そこで男も聞くべきだと判断したのだろう。重い口を開いた。

「あなたがお知りになりたいのはここだったんですね? 風間と、母上の間になにがあったのか……風間が、自分の父親なのではないかと疑っている、そうなんでしょう?」

そう指摘されても、やはり蒼太は返事をしなかった。
だが黙ったまま睨み返す表情から、先を続けろと言っているのがわかる。男は仕方なく、先を続けた。

「風間とゆきさんに交流があったのかはわかりませんでした、しかし二人の住まいは極近く、顔を合わせる機会はあったと思います、その後、風間は婦女暴行殺人未遂を犯し、再び逃亡しています、その被害者はゆきさんではありませんが、彼女もほぼ同時期に湯布院から姿を消していました、その後の消息はわかりません」

これはそのころの写真ですと男は一枚の紙を見せた。
それは当時の指名手配写真のようだ。
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