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ボーイズラブ | 女体化 | 桜事変 シリーズ - 桜の病 1 | 羽邑崇

『桜事変』

桜の病 1

全6ページ
≪あらすじ≫
「俺が勝ったら、いうことを聞いてくれる約束でしたよね……あなたは今日、戦いの最中、気を失った、俺の勝ちです、そうやないですか?」
「……そうやな」

自分の勝ちだ、だからいうことを聞けと迫ると、彼女(彼)は寂しそうに目を細め、ずいぶんと間をおいてから、そうだなと頷く。
本当は不本意なのだろうなと思いながらも、吟はきっぱりとそれを宣言した。

「ではもう認めてください、あなたは女性です、これからはユキさんと呼ばさしてもらいます」
「……わかった」

不本意だろうが卑怯だろうが、かまわない。
もう無茶はさせない。

そう願い、決意した吟は、ユキ(蒼太)に、これからはもう少しおとなしく過ごしてくださいと話した。
だが、彼女は納得しない。
それでは困る。

経緯はどうあれ、勝ちは勝ち。
お互いの意地と主張を賭けた一戦で、自分は彼女に勝った。
言うことを聞いてもらう権利がある。

「俺やって、男ですよ? あんま油断せんほうがいいと思います」

その一言に、ほんの一瞬、ユキ(蒼太)の瞳が見開かれる。
ドキリとした。

彼女の、怯える顔が見てみたい。
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