青春の1頁。そんな話を贈ります。
恋に焦がれた彼と彼女の一物語。第六話。
どうぞご堪能下さいませ。
〇抜粋〇
「お疲れさま」
ドリンクバーでオレンジジュースを注いでいると、後ろから声がした。振り向くと葉山君が居た。葉山君はジンジャーエールで、二人は何となく席に戻らず、ドリンクバーの隅に寄った。
「どうしたの?」
「今日、楽しかったね」
「うん」
葉山君がぼそぼそと言葉を零す。私は頷きながら、彼の言葉に耳を傾ける。何となくいつもの雰囲気が違う気がした。笑顔の雰囲気が、どこか嘘くさいと思った。
〇〇〇