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官能小説 | 純愛・ラブストーリー | お隣さんに口付けを シリーズ - お隣さんに口付けを<5> | 古葉レイ

『お隣さんに口付けを』

お隣さんに口付けを<5>

全8ページ
≪あらすじ≫
 
 ほろ苦くも染み入る物語を贈ります。

 一人の出会いが運命を変える。そんな話。第五話。
 恋愛未満がもたらす、甘く切ない物語の一片をどうぞ。

〇抜粋〇

「有田くんは何か借りる?」
「俺は本があるから、映画は別に……」

 興味がない、と言いかけて、聖菜さんを前に慌てて口を噤む。相手が好きな事を、興味がないと言ってはいけない。俺は少し考えて、言い直す。

「聖菜さんが借りたのを一緒に見るから、べつにいい」
「っ、あ、そう」

 俺の一言に、聖菜さんが顔を背けて棚に手を伸ばす。あ、照れてる。それくらいは分かるくらいに、俺と聖菜さんの距離は縮んでいる。可愛いなぁ、と思える俺は確かに居て、本当に俺は、彼女と一緒に居るのが楽しいんだなぁと痛感する。

〇〇〇

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