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ロマンス小説 | 純愛・ラブストーリー | ラブアフェア〜秘密の恋人〜【2】 | あみお [p.1/p.8]

『ラブアフェア〜秘密の恋人〜』

ロマンス小説 | 純愛・ラブストーリー | ラブアフェア〜秘密の恋人〜【2】 | あみお [p.1/p.8] | 幻創文庫[p.1/p.8]

ラブアフェア〜秘密の恋人〜【2】

[p.1/p.8]
 記憶の中の彼女は、いつも笑顔だ。



 僕に優しく微笑んで、そっと髪をなでてくれる。



「愛してる。
 あたしには、尊しかいないの」



「僕も愛してる。
 理奈は、僕だけの女だ」



 僕は、理奈を腕の中にギュッと抱きしめた。



 どんな困難に襲われようと、二人でいれば乗り越えられると信じていた。



 それなのに……。





 


 遠くで音がする。

 
 目を開けたら、隣に理奈はいなかった。


 また夢を見ていたのか。

 


 ……ん……?
 
 


 鳴ってるのはスマホか……。

 
 ベッドのサイドテーブルに置かれたスマホを手に取る。


 画面に出ている名前は、“香取蓉子”、僕と同じ病院に勤めている看護師だ。


「……はい」


「……休みの日にごめん。
 寝てた?」


「うん、理奈の夢見てたのに、いいところで起こされた」


「ごめんね、でも、どうしても三島先生の声が聞きたかったんだ。
 今日、ついに、“彼”の家族と会うの」


 スマホを手に起き上がり、ベッドの上であぐらをかいた。





「今日の夜、お孫さんのバースデーパーティーがあるから、その席で私をみんなに紹介するって」



「……そうか、おめでとう」



「まだ、わかんないわよ。
 どうせ彼の家族に反対されるに決まってるから。
 でも、いいの。
 彼が私に、『結婚しよう』って言ってくれたことだけで満足してるから……」



「きっとうまくいくよ。
 自信を持つんだ。
 蓉子ちゃんは、誰よりも幸せになる権利があるんだから」


「それは、あなたもよ、三島先生。
 誰よりも幸せになる権利がある」


「ないよ。
 僕は、理奈を守れなかったんだから……」