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官能小説 | ノンジャンル | アタシは蜜子@「35歳、町工場」 | 洸 奏 [p.1/p.2]

『アタシは蜜子 ≪全8話≫』

官能小説 | ノンジャンル | アタシは蜜子@「35歳、町工場」 | 洸 奏 [p.1/p.2] | 幻創文庫[p.1/p.2]

アタシは蜜子@「35歳、町工場」

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テーブルの下で社長の弟がアタシの脚にスネをこすり付けてきた。新年会の長テーブルには工員14人がズラッと並んでる。それでも彼はアタシの顔をヒタと見つめて、しつこく脚を絡ませるの。

この町工場に雇われたときから、社長の弟がアタシに興味を持ったのはわかってた。いつもねちっこい言葉で書類のミスを指摘しながら、三白眼の細い目でアタシの身体を舐めるように見る。背が低くて横幅の広い体型、禿げ上がった額をテカテカ光らせた50代の妻子持ち。

こんなとき普通の女なら脚を引っ込めるか、もっと勇気のある人だったら蹴飛ばすか、あるいは「やめて下さい」と言うんでしょ?

でもアタシにはそれが出来ない。どんなに嫌いな男でも、優しくしてもらうためには逆らっちゃいけないと知ってるから。相手が聞きたい言葉を話して、相手が望む行為をする……そうすれば大事にしてもらえるんだって幼い頃に学んだわ。


アタシが小学生3年になった年、母が小さな呑み屋を始めた。父なし子のアタシを産んでから実家で暮らしていた母は、祖父が死んだのをきっかけに店舗付きの家に引越したの。

住宅街のはずれにあるその店は10人で満席。常連は近所のおじさんたちだけなので、店の2階に住んでるアタシも毎日顔を出した。伯父の家から出たアタシはお漏らしを見せる相手がいなくなったけど、その代わり店の常連客の膝に座るようになったわけ。

「おいで蜜子ちゃん、抱っこしてあげよう」

そう言われるとアタシはお客さんの膝にまたがり、首に両手を巻きつける。お客さんたちは母の目を盗み、パンティの上からアタシのアソコを触った。イヤだったけど、お客さんたちが望むことに逆らっちゃいけないと思って我慢した。

母はそのことを知らなかったのかしら?それとも知っていながら見て見ぬフリをした……?まぁどっちでもいいわ。


やがて常連客のひとりがときどき泊まっていくようになったの。子どもの目にはお爺さんに見えるほどの年齢で、みんなに先生と呼ばれてた。

「学校の先生なの?」
「違うよ、おじさんはシカイギインだ」

シカイギインは母の留守中にアタシのパンティをおろし、アソコをペロペロと舐める。気持ち悪かったけど、シカイギインに嫌われると困るからアタシは天真爛漫に笑ってみせた。


そんなことを思い出しているうちに社長の弟は靴を脱ぎ、アタシの両脚をこじ開けてヒザの内側まで触れてきた。相変わらずの三白眼でこっちを睨みつけたまま、酔って背もたれに寄りかかるフリをして仰け反り、靴下だけの足先を太ももの奥まで差し入れてくる。

アタシは「仕方ないな」と思った。女は男を悦ばせなければならないのだし、まして相手は工場の経営者側の人間。たぶん今夜は帰れない……アタシは覚悟を決めて、両脚で彼の足をギュッと挟んであげたわ。


こういうことは過去にもあったのよ。

18歳で勤めたデパートでは売り場の主任に目を付けられ、残業と称して閉店後の更衣室でセックスを求められた。そのときもアタシは「仕方ないな」と思って、爬虫類のような顔をした彼に媚びを売ったわ。

アタシは紺色の制服を着たまま下半身を露出し、ありとあらゆる体位で犯されたの。主任を好きではなかったのに、そういう関係になってから売り子としての評価が上がった……

でもあるとき、別の売り場の人にも誘われたの。主任以上に嫌いなタイプだったけど、小学生のころ母の店で常連客みんなの膝に乗ったように、アタシを気に入ってくれた男はすべて悦ばせなければいけない……だから誘われるままに彼の家へ行った。

そうしたらその人はアタシを抱いたことを吹聴し、アタシのアソコの見た目や締まり具合まで誰彼かまわず自慢げにしゃべったみたい。

それからしばらくして、アタシは外商部の責任者に呼び出されたの。「あいつにやらせたんだろう?俺にもさせろよ」……その言葉を聞いたアタシの感想は「ああ忙しい」っていうこと。3人の欲求に応えるのは大変だったわ。

結局その話が主任の耳に入り、アタシは “公衆便所” というレッテルをはられて職場を追われた。