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官能小説 | ノンジャンル | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ヘイアン 11 | 小野妹子 [p.1/p.5]

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ヘイアン <全12話>』

官能小説 | ノンジャンル | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ヘイアン 11 | 小野妹子 [p.1/p.5] | 幻創文庫[p.1/p.5]

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ヘイアン 11

[p.1/p.5]
 
 かぐや姫と安倍真莉愛は、身体を絡めたまま横たわっていた。
 安倍真莉愛は、ぐったりとしていた。
 さすがの彼女も、ここまで体力を消耗したことはないのだ。
 安倍真莉愛が見る限り、かぐや姫も同様であった。
 異常な快楽の果ての倦怠。
 かぐや姫は、瓶子から酒を口に含んだ。
 口移しに、安倍真莉愛に飲ませる。
 ゴクリという音が、部屋に大きく響いた。
 かぐや姫が、甘えるような声を出した。
「ねぇ……」
「うん? なぁに?」
「あたしの世界に来ない? あなたなら大歓迎よ」
「嬉しい……」
「あたしも嬉しいわぁ……」
「でも……」
「え?」
「駄目でしょう?」
「……」
「行きたいけど、行けない。あなたも分かっているじゃない」
「……そう……、そうねぇ……」
「……私たちは……」
「……所詮……」
「……別な世界に住んでいる……」
「……始めから……」
「……どうにもならない……」
「……運命だったの……」
「……でも……」
「……会えて……」
「……よかった……」
 2人は、抱き合うと、泣き始めた──。