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官能小説 | マニア・偏愛 | 性活奴隷 最終回 | 川口青樹 [p.1/p.5]

『性活奴隷<全6話>』

官能小説 | マニア・偏愛 | 性活奴隷 最終回 | 川口青樹 [p.1/p.5] | 幻創文庫[p.1/p.5]

性活奴隷 最終回

[p.1/p.5]
「・・・いやはや、〇〇親王様には困ったものだ」
「しかし、次の御位には・・・」
「いや、それでは・・」

 貴族たちが何やら額を寄せて密談していた。
 しかし、その夜はどうにも結論が出なかったのである。
 その中の一人が自分の屋敷に帰ってきた。
 そして浮かない顔をしながらたたずんでいた。

「はて、どうしたものか・・・」
「恐れながら、私で何かお役に立つことがございましたら」

 その言って御前に上がったのはこの家の家司の一人だった。

「うむ・・・実はの・・・、・・・・」
「わかりました。恐れながら・・・・・・・・ではいかがでしょうか・・・」
「む、むう、そのようなことができるのか」
「はい」
「わかった。とにかくこれからでも皆様にそのことを図ってみよう。そなたは急ぎ支度を」
「はっ」

 月はあるが、雲も多く、月明かりが見えたり消えたりしている晩だった。
 洛外にある何某の別亭に招かれていた若い男がいた。

「誰かある」

 若い男はてっきり、酒席が設けてあり多くの者たちが集まっていると思っていた。
 だが、とにかく人の気配がなかったのである。

「きゃは」

 聞こえたのは若い娘の声だった。

「誰じゃ」

 若い男は立ち上がって、薄闇の中、その声の方角へと体を動かした。