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官能小説 | 痴漢・屋外 | 痴漢地獄(1)新入生を襲う悲劇 | 重兵衛 [p.1/p.3]

『痴漢地獄』

官能小説 | 痴漢・屋外 | 痴漢地獄(1)新入生を襲う悲劇 | 重兵衛 [p.1/p.3] | 幻創文庫[p.1/p.3]

痴漢地獄(1)新入生を襲う悲劇

[p.1/p.3]
(東京のラッシュはすごいって聞いていたけど、ここまでとはね・・・)
とある地方都市のエスカレーター式女子校から東京の女子大に進学したカナは入学式に向かう為に満員電車に揺られていた。
大学とは言え、女子大なので、入学式には親同伴で向かう学生も少なくないのだろうが、カナは1人だった。
一つはカナが地方出身で、父親はどうしても仕事が外せず東京まで出て来れなかったと言う事、もう一つはカナの母親はカナが幼い頃に亡くなってしまっていたからというのもあった。

カナの進学した海南女子大学は東京に数多ある女子大学の中でもお嬢様大学として知られている割には偏差値もそこそこ高く、地方でも人気のある大学の1つだった。
カナの通っていた高校も地方の女子校とは言え、その県でトップクラスの進学校であったため、それなりに偏差値も高く、カナ自体も高校時代は成績が良く、学年でもトップクラスにいた。
国立大学をはじめもっとレベルの高い大学も狙えたのだが、亡くなった母親の出身大学と言う事もあって、昔から憧れていた海南女子大の推薦試験を受験した。
試験自体は適性検査と言うのか、心理テストのような物と面接試験だけで、内申点も良かったカナは特に問題無く合格したのだった。

1人娘でもあるカナの東京での1人暮らしに関して、カナの父親は少し寂しがっていたが、カナの母親の出身大学でもあり、昔からカナが海南女子大に憧れていたのを知っていたし、それまでの生活態度も良好だったので、さほど反対もされず、大学の斡旋している不動産屋から勧められたいくつかの物件の中から海南女子大まで30分少し掛かるものの、電車で一本乗り換えなしで行ける駅の近くにアパートを借り、そこで1人暮らしをする事になった。

オタクと言うほどでも無いが、昔から鉄道が好きだったカナは先頭車両に乗るのが好きだった。
先頭車両の一番前、いわゆる「かぶりつき」に陣取り、運転手越しに見る景色が好きで、中学高校時代から時間があれば先頭車に乗るようにしていて、それに付き合わされる友人たちにも呆れられるくらいだった。
その為、入学式当日からカナは憧れの女子大生活に向けてさらにテンションを上げようと先頭車両に乗り込もうと試み、無事に乗り込む事が出来たのだった。

しかし、カナは知らなかった。
カナの乗る路線のラッシュ時の先頭車は乗り換えの関係から混みやすく、その為痴漢が多く出没するので有名な危険地帯だった。
その為、事情を知る一般の女性客はそれを避け、逆に痴漢をしたり見たりしたい者や、稀有な存在でもある痴漢されたい女がそこに乗り込むいわゆる「痴漢専用車両」と呼ばれてもいた。
カナは真新しい名門女子大の制服を着て、痴漢を求めるのとは全く異なる理由でニヤニヤしながらそんな車両に乗り込んでしまっていたのだった。