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官能小説 | 痴漢・屋外 | 痴漢地獄(14)帰宅後の妄想 | 重兵衛 [p.1/p.3]

『痴漢地獄』

官能小説 | 痴漢・屋外 | 痴漢地獄(14)帰宅後の妄想 | 重兵衛 [p.1/p.3] | 幻創文庫[p.1/p.3]

痴漢地獄(14)帰宅後の妄想

[p.1/p.3]
「ふぅ・・・」
店を出たカナは少し気が抜けたように一息つく。
(なんか疲れたな・・・)
優子の店にいた時はくつろいでリラックスしていたと思っていたはずなのに、それでも少し緊張していたのだろうか。
それとも撮影された事やその後の微妙な駆け引きで気疲れしたのだろうか。
もしくは朝の痴漢にはじまり、入学式や一連の行事と、一日色々とあり過ぎたせいなのだろうか。

(優子さんは一体何者なんだろう・・・)
カナには優子がどういう人物なのか分からなくなっていた。
自分の味方なのか、敵なのか・・・。
朝、痴漢から救ってくれた時、お店で会った時。
その時は明らかに味方だと思っていたし、自分にはいない姉に対するような、憧れのような気持ちを感じていた。
その気持ちは今でも変わらないのだが、時折見せる別の一面が少し引っ掛かっていた。
しかし、半ば強引に撮影をされ、その流れでカナに非があるとは言え恥ずかしい写真も撮られてしまった。
あの時の優子はカナにとっては「敵」。
(で、でも、あれは私が悪いのかも・・・)
濡らしてしまった事についてはカナにも非があった。
(私が悪いけど、でも、あんな写真は・・・)
敵ではないとしても、少なくとも味方ではなかった。

もう一つはあのお店の事だった。
優子自身は「雇われ店長」と言う事だったが、オーナーとは一体何者なのだろうか?
いくらお店が黒字だとしても、優子の話だと当初はあまり売り上げが良くなかったと言っていた。
開店してすぐと言う訳では無さそうなお店だし、少なくとも数年は経過しているだろう。
今でも若いが、当時今よりもさらに若かったであろう優子にお店を任せたと言う事は、やはりそれなりの関係なんじゃないだろうか?
カナの頭の中には新たな妄想の「ネタ」が湧き上がろうとしてきていた。

(まあ、とりあえず、帰ってから・・・)
カナは家路に就く事にした。
優子からモニターとして貰った過激な下着は既に濡れてしまっている事もあって、すぐに脱いでしまいたかったが、家までそう遠くない距離なので、そのまま帰る事にした。

優子の店の最寄り駅は大学の最寄り駅から家までの半分くらいの位置にあったのだが、さすがに帰り道は痴漢に遭う事は無く、カナは無事に家に着いた。